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コラム

2024.09.25

MEOとローカルSEO

現代のビジネスにおいて、インターネット上での評価は売り上げに大きく影響します。とくにローカルビジネスにとって、地域のお客様に見つけてもらうことが非常に重要となります。

ここで役立つのが「MEO」です。この記事では、MEOについて詳しく解説し、その仕組みや効果、導入ステップ、具体的な対策方法について紹介します。

MEOの基本と活用法

MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、主にGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)やその他の地図サービスを活用して、検索結果で目立つようにするための手法を指します。簡単に言えば、「近くにいるお客さまがあなたのビジネスを見つけやすくするための方法」です。

たとえば、あなたが静岡県でラーメン屋を経営しているとします。そこでこのMEO対策を入念にすることで、お客がインターネットで「静岡 ラーメン」と検索した時、数あるラーメン屋の中からあなたのお店を上位に表示することができるようになります。

MEOで効果の大きいビジネスの例

MEOはとくに、地域に根付いた店舗来店型ビジネスにおいて効果的です。たとえば、飲食店・エステサロン・歯科医院・フィットネスジムなどがこれに該当します。一方で、全国展開している大手の企業やオンライン専業のビジネスでは、あまり効果を発揮しません。これらのビジネスでは、MEO対策よりSEO対策に力を入れることが推奨されます。

MEOとローカルSEOの違い

MEOと似たオンラインマーケティング手法として「ローカルSEO」があります。どちらもローカルビジネスが地域の顧客に見つけてもらいやすくするための手法ですが、焦点と手法に若干の違いがあります。

まず「SEO(Search Engine Optimization)」とは、ウェブサイトを検索結果で上位に表示させるための手法のことを指します。これには、キーワードの最適化、コンテンツの質の向上、リンク構築、技術的なサイトの改善などが含まれ、サイトへの訪問者数を増やす狙いがあります。

これを、「地域に関連する検索結果」に特化させたものを「ローカルSEO」と呼びます。ローカルSEOには、ウェブサイト全体の最適化が求められるとともに、MEOを含む広範な施策が含まれます。

すなわちローカルSEOは、ウェブサイト全体を最適化して地域の検索結果で上位に表示させることを目的としています。一方でMEOは、主にGoogleビジネスプロフィールや地図サービスを対象にしており、地域における検索結果での可視性を高めることに焦点を当てていると考えられます。

MEOとローカルSEOは、どちらもローカルビジネスにとって重要なマーケティング手法ですが、ビジネスのニーズに応じて、両方の手法を効果的に組み合わせて活用することが重要です。

MEO対策の初期ステップと設定方法

MEO対策の初期ステップとして、Googleビジネスプロフィール(無料)に自身のビジネスを登録する必要があります。これにより、ビジネス情報をGoogle検索やGoogleマップに表示させることができるようになります。

Googleビジネスプロフィールの公式サイト

https://www.google.com/business

以下、登録手順を詳しく解説していきます。

1. Googleアカウントを用意します。すでに持っている場合はそのアカウントを使用し、持っていない場合は新規に作成します。

2.Googleビジネスプロフィールの公式サイトにアクセスし、「今すぐ管理」ボタンをクリックします。

3.ビジネスの正式な名称を入力します。正確で一貫性のある名称を使用することが重要です。

4.ビジネスの主な活動に最も関連するカテゴリを選択します(例:「ラーメン屋」、「美容室」など)。

5.ビジネスの正確な住所を入力します。これは顧客が訪れる場所となるため、正確に記載することが重要です。

6.サービスを提供する地域が特定のエリアに限定されている場合、そのエリアを設定します。

7.店舗の電話番号とウェブサイトのURLを入力します。とくに電話番号は顧客が問い合わせを行うための重要な情報ですので、間違いがないように注意してください。

8.Googleから送られる確認コードを受け取り、ビジネスのオーナーであることを確認します。

9.登録が完了したら、追加情報を入力してビジネス情報を最適化します。登録できる情報には、サービスや商品についての詳細な説明や写真、ビジネスの特長(例:無料Wi-Fi、車椅子対応等)などがあります。

※登録したカテゴリーにより、使用できる項目が異なります

具体的なMEO対策の方法

Googleビジネスプロフィールに登録した後、具体的にどのような対策をすれば、検索で上位に表示させることができるのでしょうか。効果的なMEO対策について、とくに大切な要素を3つ紹介します。

  • Googleビジネスプロフィールの最適化
  • ローカルキーワードの使用
  • レビューの管理

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Googleビジネスプロフィールの最適化

Googleビジネスプロフィールでは、店舗情報を正確に記載し、写真や投稿を追加することが大切です。カテゴリも正確に登録しましょう。ビジネスのカテゴリではメインカテゴリ以外に、サブカテゴリは最大9つまで設定できます。しかし、ビジネスへの関連性が低いものまで登録すると、評価が下がってしまう場合がありますので、適切なカテゴリを選択することが大切です。

また、ウェブサイトやSNSを運用している場合は、名前・住所・電話番号を一貫して表示することで、お客さまが検索しやすくなります。営業時間が変わったり新商品が追加された場合など、適宜情報を更新することも大切です。

ローカルキーワードの使用

「ローカルキーワード」とは、特定の地域や地名に関連するキーワードのことです。たとえば、「静岡+ラーメン」「浜松+美容室」「熱海+居酒屋」などがローカルキーワードに該当します。ビジネスの説明や投稿に関連するキーワードを含めることで、地域の検索結果で上位に表示されやすくなります。

ここで大切なのは、お客さまが検索しやすい言葉を予想し、適切にローカルキーワードを設定することです。たとえば、「伊豆+ペット同伴可居酒屋」「沼津+片浜観光スポット」のように、条件がニッチになるとお客さまの目にとまりにくくなるので注意が必要です。

検索回数の多いキーワードが一概に対策に向いているとは限りませんが、検索回数が少ないキーワードでも来店に紐づく可能性が高いものを意識的に取り入れていく必要があります。

レビューの管理

「レビュー」とは、Googleビジネスプロフィールなどを通して、顧客があなたのビジネスにコメントや投稿したものを指します。お客さまからの口コミ情報は、検索結果や来客数を大きく左右します。Googleは多くの利用者から評価されるビジネスをすべてのユーザーにとって「有益な情報」と判断するからです。

良い口コミ、評価は以後のユーザーの来店に繋がります。したがって、お店のサービスを利用した顧客にレビューを積極的に付けてもらうこと、そしてそのレビューに対して丁寧に返信することでビジネスの信頼性を高めることができます。

またマイナスな口コミ評価に対しても、誠意をもって返信をすることで一般のユーザーが目にした時に伝わる印象が大きく変わります。放置せずにしっかりと対応しましょう。

MEO効果が表れるまでにかかる時間とやるべきこと

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MEOの効果は通常、3ヶ月から6ヶ月程度で現れ始めます。しかし、競争の激しい地域では、より長い期間が必要になることもあります。効果を出すには、定期的な情報更新と継続的なレビュー管理が大切です。

顧客が特定のビジネスに興味を持つ理由は、信頼性と利便性です。Googleビジネスプロフィールのレビューや写真、詳細なビジネス情報が整っていると、顧客はそのビジネスに対する信頼感を持ちやすくなります。また、営業時間や場所が正確に表示されることで、来店のハードルが下がります。

まとめ

MEOは、地域に根付いた店舗(来店)型ビジネスにとって非常に重要なオンラインマーケティング手法です。適切な対策を講じることで、地域の顧客に見つけてもらいやすくなり、来店客数を増やすことに繋がります。競争の激しい市場でも、継続的な努力と最適化により、ビジネスの成長を促進することが可能です。

佐藤伸哉

佐藤伸哉

株式会社リック WEBマーケティング事業部長

大学にて広告代理店への就職とUターンにて静岡へ戻ることを決意し、株式会社リックへ入社。 もっと地元の中小企業様のお役に立てるようにとWEB事業を2019年に本格スタート。 ここではMEO(ローカルSEO)対策をもっと知りたい方に情報をお届けしています。